第1教室:『サウンドオブミュージック』(英語学習)

『サウンドオブミュージック』はマリア・フォン・トラップの自叙伝です.ご一緒に読みませんか?

語学学習日記(英語学習)サウンドオブミュージック(601)

 
サウンドオブミュージック(601)


—————————【601】———————————————————

 The last evening came.  We had extended the vacation,  
and it was high time to go home if the children were to be 
in time for school.  That was now definitely the last eve-
ning.  With the kind of tender sadness that always comes 
before a farewell,  we sat around the camp-fire.


——————————(訳)————————————————————

 最後の夜を迎えました.私たちは休暇を延長していま
したが、子供たちの学校が始まりますので、間に合わせ
たければ、もう帰宅する時でした.それはもう紛れもな
く最後の夜でした.お別れの時がせまりました.絶え間
なく何かしら悲しみが込み上げてくる中で、私たちはキ
ャンプ・ファイヤーを囲んで座ったのでした.


.—————————⦅語彙⦆———————————————————
       
high time: もうその時になったこと
  high time to + 不定詞 もうすでに~するときになっ
  ていること
definitely:まぎれもなく        
if the children were to be in time for school:子供たちを
  学校に間に合わせたいのなら;
  to be ~ は「予定」「運命」の意味合いが加わります.
  さらにこれにif で「条件」を付け加えると、「~する
  気なら」「~したいのなら」「~のつもりなら」など
  のニュアンスが生まれます. 
tender sadness:得も言えぬ悲しみ
  「やさしい悲しみ」と訳しては意味不明です.tender
     には「微妙な」という意味があります.
before a farewell:お別れの前に、お別れの時がせまると 
     ここでは「お別れの時がせまりました」と文に独立
   させて、長い文になるのを避けました. 
     学校の試験で「訳せ」という問題が出たら、長くても
   次のようにやってください:
   
  「お別れの時がせまると、絶え間なく何かしら悲しみ
   を感じながら、私たちはキャンプ・ファイヤーを囲
   んで座ったのでした.」

  試験というのは、文を正しく解釈しているかどうかの
  チェックですので、採点者にその点をアピールする必
  要があるのです.自由な訳文は卒業してからのお楽しみ
  ということでよろしく!