サウンドオブミュージック(407)
———————————【407】————————————————
" Why, of course I like him, "
I answered,* somewhat absent-mindedly, because I had never
washed a chandelier before. I noticed only vaguely that the
children had disappeared behind the study door again.
————————————(訳)————————————————
「あら何なの、好きに決まってるでしょ。」
それは、いささか、心ここにあらず的な返答でした。なにぶん
シャンデリアなんてものをこれまで洗ったことなど、一度も
なかったもので。子供たちがまた書斎の中に消えてゆくのを
ただ、ぼんやりと見ていました。
———————————《解説》——————————————————
* I answered 「主語+動詞」で構成される英語では、いつも正
しく訳すと、英語練習帳みたいになってしまいます。
しかも、このような自叙伝では、やたら「私」が目につきます
ので、日本人には、出しゃばり過ぎに感じられやすいのです。
「あまり、私は~」を繰り返さず、ときどきは、たとえば
「私は~答えました」を
→「私の答えは~」とか「それは~という返答でした」
など、バランスをとって変形して訳します。