第1教室:『サウンドオブミュージック』(英語学習)

『サウンドオブミュージック』はマリア・フォン・トラップの自叙伝です.ご一緒に読みませんか?

語学学習日記(英語学習)サウンドオブミュージック(620)

サウンドオブミュージック(620)

 


—————————【620】—————————————————

I  could  see  it   by  the  expression   on  the  face  of
Sister  Agrosia,  my nurse.  Sister  Agrosia was  a  saintly 
nun  with only one fault: In her childlike  innocence  she 
believed every word I said,  however silly  my stories might
be.  She had stirred in me the urge to make my stories sillier
each day,  and still I hadn't reached the limit of her credulity.  


——————————(訳)——————————————————

私の担当看護婦、シスター・アグロシアの表情から、そ
のことは見て取れました.シスター・アグロシアは聖な
る尼僧なのですが、1箇所失点付き:子供のような純真
さをもつため、私の言うこと、ひとつひとつ全てを鵜呑
みにされます.たとえそれが私の作り話だとしてもです.
彼女は私の気持ちをかき乱し、さらに、よりばかばかし
い話を、日毎私に作るよう仕向けるのです.それでも
その話が彼女のだまされやすい性質の限界に達すること
はありませんでした.

 

.—————————⦅語彙⦆—————————————————
     
stir:かき回す、かき乱す  (過去、過去分詞:sirred)
in me:私の中を;つまり「私の気持ちを、私の感情を」
nurse:現代語訳はどの辞書も「看護師もしくは看護士」
   ですが昭和時代にはこの言葉はなく「看護婦」
   だったので物語の時代背景に合わせました.尚、
   nurseはその他看護人、乳母、子守、温床、育て
   の親など様々な意味をカバーする語で、さらに
   動詞としても使われるので注意が必要です.  
urge:駆り立てる力、衝動   
credulity:すぐに信じ込む性質、だまされやすさ