第1教室:『サウンドオブミュージック』(英語学習)

『サウンドオブミュージック』はマリア・フォン・トラップの自叙伝です.ご一緒に読みませんか?

語学学習日記(473)(英語学習)サウンドオブミュージック

 
サウンドオブミュージック(473)


———————————【473】————————————————

 Some time  before  Ash Wednesday  my husband  
and I were discussing  what  we should  do  with  
the children  during  the  season of Lent.
  " You know what I really miss ? "  he said to me.  
  "Catholics don't read the Bible as much as Protestants 
   do.  I wish that my children would get thoroughly 
   acquainted with Holy Scriptures."
  (My husband had joined the Church only a year before 
   I had come into the family.)

  " Let's start them with the New Testament and 
   let's read it together every evening until Easter.
   And I think I'll give up smoking," 

he continued,  and this grave announcement was followed 
by a sigh which seemed to come up from the depths of 
the earth,  for he was a heavy smoker.


——————————(訳)————————————————

 灰の水曜日になる前のあるとき、夫と私は四旬節
シーズン中子供たちをどうすればいいか、話し合い
を持ちました.
  「何かさあ、見落としているかな?」夫は私に言
いました.

 「カトリック教徒は、プロテスタン教徒ほど聖書は
読みません. 私は子供たちには聖書に精通しておいて
ほしいのです.」
(夫は私がここに来るわずか1年ほど前に教会に所属
していたのでした.)

「子供たちには新約聖書を先に読ませましょう.
 それをイースターの日まで、毎晩、みんな一緒に読む
 のです.それで私は思うのですが、禁煙をしましょう.」

夫は言葉を続けました.そしてこの重大な発表のあとに、
ため息がもれ
 ました.それは大地の底から込み上げるような響きに
思われました.なぜって夫はヘビースモーカーなのです
から.


——————————《語句》—————————————————

the Holy Scripture  聖書
the New Testament 
Easter  復活祭、イースター[キリストの復活を記念する祭]
    春分以降最初の満月の次の日曜日(Easter Day)に行なわ
  れる祭りでキリストの復活を祝う.
   イースターの日にはウサギがタマゴを持って来ると信
  じられています.そのタマゴのことを、easter egg 
  《復活祭の卵》、持って来るウサギのことをeaster bunny 
  と言います.復活祭の卵は実際にウサギが持って来るこ
  とは、まずありません.各家庭で作りますが、卵に色と
  りどりに採色を施したり、卵型のチョコレートを用意し
  て、ウサギが持ってきたことにします.卵は贈答用にも
  使われます.


——————————《語註》—————————————————

announcement was followed by a sigh 
 発表のあとにはため息がやって来た.

一般に「A is followed by B」で 
(AのあとにBがくる)と訳します.
直訳すると「AはBにつき従われている」 

尚、AとBが同時に行なわれる場合は
「A is accopmpanied by B」です.
 AはBに伴われている.
There will be heavy rain accompanied by thunder.
雷を伴った激しい雨が降るでしょう.
The woman was accompanied by a small child.
その女は小さな子を連れていた.
ABを逆にするとおかしくなります.
The child was accompanied by a woman.
その子は女を連れていた.
いくら文法が正しくても「常識」が間違っていると
やはり、間違った文だと言わざるを得ません.